がんと戦う上で、今人間が持っている武器は限られています。
その限られた武器をどのように使い分けていくのかお伝えしていきます。
がんに対する治療のなかで皆さんが最もイメージしやすい方法は、「手術」しょう。

がんは無限に増殖を繰り返す細胞のかたまりですが、そのかたまり自体を完全に体
の中から取り除くことによってがんを根治するという考え方です。

手術の最大の欠点はからだに対して侵襲的であるということです。

歴史で元は理髪屋が外科医も兼ねていたという話もありますが、その頃、麻酔など
はなく、患者さんは痛みに耐えながら手術を受けたといいます。手術による出血や
感染によって亡くなってしまうことも多かったようです。今は麻酔の技術や、感染
・疼痛コントロールの技術が上がって、ひと昔前と比べて痛くなく安全とは言われ
ています。

それでもからだに傷をつけることには変わりなく、他に方法はないと言われても抵
抗を感じる人も多いと思います。日本での手術による死亡率は他国に比べて低いで
すが、それでもゼロパーセントというわけにはいきません。
手術に対する抵抗感を和らげ、からだになるべく優しい手術をするために発達した
のが腹腔鏡や胸腔鏡などの内視鏡を使った手術です。

細長いカメラをからだのなかに入れて作業することで手術の傷を小さくし、出血量
をおさえるメリットがあります。ただし、三次元のからだの中を二次元の画面で見
なくてはいけないため術者の技量が問われますし、カメラで見えにくい場所の手術
はおこなえません。

三次元の画面を見ながら遠隔で手術操作ができるロボット手術も試みられています
が、まだ適応の疾患は限られています。
このように日々進歩している手術ですが、がんに負けてしまう場合はどのようなと
きでしょうか?

がん腫瘍の周りには、目には見えない小さながん細胞がいて、隣の組織に入り込ん
でいるため、その部分も切り取らないと再発してしまいます。
つまり、のりしろを持って切り取らないといけません。そのため、がんが大きくな
ってしまった場合は、のりしろが十分に取れないため手術はおこなえない場合があ
ります。

またすでにがんが遠くの臓器に転移している場合も手術で完全に治すことはできま
せん。目に見えるかたまりを全部取りきっても、からだを巡る血液にがん細胞が残
ってしまうからです。
その血液の中の小さながん細胞をやっつける役割を果たすのが、
次回取り上げる「化学療法」です。

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内科医
村本

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