肺がんはわが国のがんの中でもり患率、死亡率とともに第一位のがんです。他の臓器に転
移しやすいがんでもあり早期発見・早期治療が欠かせません。今回は肺がんの種類とリス
ク要因、予防法などをご紹介します。

■肺がんとは
肺は、人間が生きる上で欠かせない臓器の一つです。肺は呼吸によって酸素と二酸化炭素
のガス交換をする役割をして、肺から取り込まれた酸素が血液によって全身に送られるこ
とで、体のさまざまな臓器や機能に関与しています。肺がんは、この肺の入り口である肺
門や肺組織にできる悪性の腫瘍です。

■肺がんの種類
肺がんはがん組織が持つ性質や部位によって小細胞がん、非小細胞がんのうちの腺がん、
扁平上皮がん、大細胞がんの4つの型に分類できます。

1.小細胞がん(しょうさいぼうがん)
小細胞がんは肺の入り口付近にできるがんで進行が早く転移しやすい性質を持っています
。喫煙者に多く肺がん全体の15%程度にみられるがんです。転移するスピードが速いため
早期発見が難しいがんでもあります。

2.非小細胞がん(ひしょうさいぼうがん)
2.-1腺がん(せんがん)
腺がんは、肺の深いところにできるがんで、タバコを吸わない人や女性に多く見られるが
んで肺がんの半数以上を占めています。肺の末梢部分に発生することが多く初期症状が出
にくいため進行しやすくリンパ節や多臓器への転移を起こしやすいことも特徴です。

2.-2扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)
扁平上皮がんは肺の入り口付近や肺門にできるがんで、肺がん全体の30%程度を占めてお
り喫煙者がほとんどです。がんが発生した部位で腫瘍が大きくなるため、他の肺がんに比
べてリンパ節や多臓器への転移しにくいがんです。

2.-3大細胞がん(だいさいぼうがん)
大細胞がんは肺の深いところにできるがんでがん全体の数%とまれながんです。増殖が速
いため進行が早いことが特徴ですが大きな特徴ははっきりと分かっていません。

■肺がんのリスク要因
一番のリスク要因は喫煙です。特に扁平上皮がんや小細胞がんは喫煙者に起こりやすいが
んです。また、女性ホルモンであるエストロゲンが肺がんと関係していることも分かって
います。大気汚染やPM2.5、アスベストなどもリスク要因の一つです。

■肺がんを予防するには
肺がんを予防するには禁煙することや副流煙を避けることが大切です。また、アスベスト
などを扱う環境ではマスクの着用は欠かせません。また、普段の食事や生活習慣を見直し
バランスの良い食事やビタミンの多い野菜や果物をとることで肺がん以外のがん予防にも
つながります。

■まとめ
今回は肺がんについて紹介しました。わが国のがんの中では、り患率や死亡率ともに第一
位ですが喫煙だけではなく女性ホルモンが肺がんに関係することも分かってきました。初
期症状がほとんどなく進行も早いため定期的に検査を受け早期治療を開始しましょう。

臨床工学技士
宮座 美帆

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