今回も引き続き、血液検査について説明します。検査時間は数分で終わりますが、
その結果の情報量は多く、重要な検査です。

■血液検査
1. 赤血球数(RBC)、血色素量(Hb)、ヘマトクリット値(Ht)
高値の場合には真性多血症や脱水、激しい下痢、嘔吐、やけど、ストレスなどの偽
性多血症に加え、二次性多血症としては高所での生活、心肺疾患への代償、エリス
ロポエチン産生腫瘍(腎癌など)などが考えられます。また、身体症状として頭痛
、めまい、鼻出血、のぼせなどが起こります。

低値の場合は貧血になりますが、代表的な病気として鉄欠乏性貧血、再生不良性貧
血、悪性貧血、溶血性貧血、腎性貧血、出血性貧血(胃潰瘍や外傷など)などがあ
り、原因の検索にはMCV、MCH、MCHCが用いられます。また、身体症状としては、動
悸、息切れ、めまい、立ちくらみ、頭痛、顔面蒼白、貧血状結膜、爪の変形等、さ
まざまな症状が起こります。

1.-1 MCV、MCH、MCHCについて
この3項目で貧血の分類を分けています。要は、貧血の原因検索に使われています。
簡潔にするために以下の表をご覧ください。
分類
MCV
MCH
MCHC
病気
小球性低色素性



鉄欠乏性貧血、サラセミア、鉄芽球性貧血など
正球性正色素性



溶血性貧血、再生不良性貧血など
大球性正~高色素性

→↑
→↑
巨赤芽球性貧血(*)、肝障害に伴う貧血など
(*VB12欠乏による、↓:低値、→:基準値、↑:高値)

2. 白血球数(WBC)
白血球は前回コラムにも記載しましたが、炎症反応によるもの細菌やウイルスから
体を守る役割がありますので、高値の場合は炎症反応、各種感染症、アレルギー疾
患があり、日常生活でよく見られるものに激しい運動やストレス、入浴などがあり
ます。

また、低値の場合は薬剤や放射線治療による影響や重篤な感染症、再生不良性貧血
、悪性リンパ腫などがあります。

3.血小板数(PLT)
血小板は主に出血した後の止血に関わります。病気としては高値の場合、慢性骨髄
性白血病、本態性血小板血症、骨髄繊維症があり、その他として出血、外傷、感染
症、脾臓摘出後などがあります。
また、低値の場合は、産生の低下として急性白血病、再生不良性貧血、血小板の消

費による減少として、特発性血小板減少性紫斑病、薬剤性、輸血後、SLE(全身性エ
リテマトーデス)、悪性貧血、敗血症、播種性血管内凝固症候群(DIC)、脾機能亢
進症、大量出血などがあります。その他として肝硬変や月経前2週間などがあります

4.今回のまとめ
今回は血液検査の結果について説明させていただききました。次回から血清学関連
として、免疫系の検査から腫瘍マーカー等の説明をしたいと思います。

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臨床検査技師
朝野

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