前回に引き続き、今回は実際に健康診断や人間ドックで検査する免疫血清項目を説
明します。

■免疫血清検査
1. CRP : C 反応性蛋白 基準値  0.3mg/dL 以下
1.-1   CRP とは?
細菌やウイルスなどの感染や悪性腫瘍、膠原病、熱傷などで増加する炎症マーカー
で性差や食事などに影響されない項目のため、血中 CRP 濃度を知ることで、炎症や
組織障害の存在や程度などを推測できるため、最も代表的なものになります。

1.-2  異常とその原因
基本的には炎症がないことが通常のため、基準値よりも上昇したときに異常となり
ます。上昇する病気は、細菌やウイルス感染症、関節リウマチ、血管炎、全身性エ
リテマトーデス( SLE )や心筋梗塞、広範な転移を伴う悪性腫瘍などで上昇します。

2. 梅毒反応
2.-1  梅毒反応とは?
梅毒はトレポネーマ・パリダムという名前の病原体による感染症のことで、性感染
症( STD )の一つです。梅毒検査には 2 種類の検査方法があり、梅毒自身の構成
成分になっている脂質を検出する方法( STS )と梅毒自体を抗体として検出する方
法( TPHA や TPAb など)があります。前者は感染早期に検出可能になりますが、
偽陽性となる場合も多く、後者は感染してからある程度の期間がたたないと検出で
きませんが、梅毒にかかった証明になります。

2.-2  結果について
STS
TPHA 、 TPAb
判定
+
+
梅毒、先天性梅毒

+
梅毒の治癒後


・梅毒に感染していない
・梅毒感染直後(感染から 1 週間~数週間程度)
+

・梅毒感染初期
・偽陽性
3. HBs 抗原
B 型肝炎ウイルスのスクリーニング検査になります。ですが、検査の特性上、基準
値よりも高い場合が必ず感染しているということにならず、どのくらいの検査値か
により精査する必要があるので高い場合は 2 次検診を受けることを強くすすめます。

4. 血液型( ABO 式、 Rh 式)
血液型と聞くと、 A 型(+)とか B 型(+)とか聞くと思いますが、 A 、 O 、
B 、 AB 型を検査する場合を ABO 式血液型といい、(+)、(-)を検査する場合
は Rh 式血液型と言います。実際には、血液型は何百種類もあるのですが、なぜこ
の 2 つを行うかというと、輸血をする場合に一番重要な血液型になるからです。そ
のため、検査側では、この結果についてはより慎重に検査されています。

5. 今回のまとめ
免疫血清項目という内容でまとめてきましたが、この分野は簡潔に説明するにはな
かなか難しい分野ですので、説明がわかりにくくなってしまったかもしれません。
詳しく聞きたいことがあれば、お気軽にご質問ください。

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臨床検査技師
朝野

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