今回のテーマは尿検査と便検査です。検査材料としては患者さんに痛みを与えるこ
となく採取することができ、情報量も多い重要な検査です。血液検査と比べられる
と軽視されがちですが、尿検査、便検査も重要な検査項目になります。また、検査
内容も明確で血液検査だと数字で結果を見たことがあると思いますが、尿検査や便
検査では検査対象となっている項目が尿中や便中にあるかないかを基本的には見て
います。もちろん、出ている量によって結果は(-)~( 4 +)までと幅はありま
すが、(-)は全く出ていない、( 4 +)はいっぱい出ているくらいのイメージで
いいかと思います。

■尿、便検査
1. 尿検査について
尿検査では主に腎臓から膀胱にかけての異常や体内での代謝異常等の疑いがあるか
どうかを調べます。

1.-1  蛋白 基準値:(-)
腎疾患での早期発見や治療効果の判定として検査されます。また、生理的条件下(
運動後や入浴後など)や発熱時などでも検出されます。

1.-2   pH  基準値: 5.0 ~ 7.5
体内のアルカリ性・酸性のバランスを見ています。代表的なものとして、酸性側は
痛風や糖尿病、アルコール中毒などがあり、アルカリ性側では制酸剤飲用中(痛風
のときの薬)や尿路感染症などがあります。

1.-3  尿糖 基準値:(-)
糖尿病や腎障害によるグルコース(糖質の一種)を検出しています。
病的な原因としては、糖尿病や腎障害による糖の漏出、代謝異常によるものがあり
、食事では甘味料の多量摂取後に検出されます。

1.-4  沈渣
腎臓から膀胱、膀胱から尿道より出てくる種々の細胞や結晶などを見ています。主
に泌尿器科領域の病気の判定等に用いられます。

1.-5  潜血  基準値:(-)
主に腎炎や泌尿器系悪性腫瘍、結石などのスクリーニングとして検査されます。

1.-6  比重  基準値: 1.006 ~ 1.030
腎臓における尿の濃縮・希釈能をみています。
また、水分摂取量や食事、運動などにより容易に比重は変動しますので、あくまで
参考値として見られた方がいいかと思います。

2. 便検査について
便検査では主に消化器系(胃や大腸等)の疾患の疑いがあるかどうかを調べます。
また、日本では少ないですが、発展途上国などでは便を顕微鏡で見ることで寄生虫
に感染しているかどうかの検査として用いられています。

2.-1  便潜血反応  基準値:(-)
消化管出血の有無を確認するスクリーニング検査です。検査方法として化学的方法
と免疫学的方法がありますが、健康診断で行われているのは主に免疫学的方法にな
ります。免疫学的方法は下部消化管(大腸、小腸など)の出血の有無をみています。

3. まとめ
前述しましたが、検査材料としてはたかだか尿や便でと思われる人も多いと思いま
すが、聞いてみると情報量が多くさまざまな病気の予測に役立つ重要な検査である
ことがお分かりいただけたと思います。

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臨床検査技師
朝野

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