40代後半以降の女性の、り患率が多い乳がんは女性ホルモンが深く関係していることを
ご存知ですか?テレビや雑誌などで取り上げられることが多い乳がんですが、この機会に
詳しく知っておきたいものです…。
今回は乳がんの種類やリスク要因・乳がんの予防法などを詳しく解説します!

■乳がんとは
 乳がんは乳房の中の乳腺・乳管にできる悪性腫瘍で、乳房を形成する脂肪からはがんが
発生することはありません。
乳腺のうちの乳管から発生するがんが90%で、残りの10%程度は乳管からさらに枝別れ
した母乳を作る小葉にできるがんです。

■種類
 乳がんは乳房を触ったときに、しこりのような硬い組織を感じることで気づくケースが
ありますが、他の組織との違いに気付きやすいものと気づきにくいものがあり、大きく分
けて非浸潤がん・浸潤がんに分類することができます。
1.非浸潤がん 
 がん細胞が乳房の上皮内に留まり、乳頭から分泌物が出るなどの特徴があり乳がん全体
の10%程度を占めています。発生や成長は女性ホルモンに依存しますがリンパ節転移や遠
隔転移を起こすことは稀です。
2.浸潤がん
がん細胞が乳管や小葉などの上皮内に留まらず表皮と真皮の間にある基底膜を破って下
層に浸潤した状態のがんです。しこりを認めやすくリンパ節転移を起こすことが特徴です。

■乳がんのリスク要因

 乳がんは女性ホルモンであるエストロゲンが関係していることが分かっています。エス
トロゲンと乳がんの発生には以下のような要因が考えられます。

1.初潮が早いまたは閉経が遅い 
 乳がんはエストロゲンによって発生・成長するため、初潮が早いまたは閉経が遅いとエ
ストロゲンが作られる回数が多くなりエストロゲンの濃度も高くなるため、乳がんのリス
クが高くなります。

2.出産経験や授乳歴がない
 出産歴や授乳歴がない、または初めて妊娠した年齢が高いとエストロゲンを作る回数が
多くなりエストロゲンの濃度が高くなるため乳がんのリスクは高くなります。

3.生活習慣の乱れ、遺伝
飲酒は全てのがんでのリスク要因です。また偏った食事や脂っこい食事を好む場合もが
ん発生のリスクを高めるほか、運動不足による肥満や家族に乳がんの既往歴がある場合も
リスク要因です。

■乳がんを予防するには
 乳がんの予防には他のがんと同様に禁煙と過度の飲酒の制限、適度な運動、野菜をしっ
かり摂ることが大切です。
また、経口避妊薬やホルモン療法を受ける際は医師による説明をしっかりと受けるほか
、定期的な検診を受け早期発見に努めることが大切です。

■まとめ
 乳がんは年々増加傾向にある女性に多いがんです。メディアで取り上げられることも多
くなりましたががん検診を受ける女性はまだ少ないのが現状ですので、定期的に近くの婦
人科を受診しましょう。

臨床工学技士
宮座 美帆

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