医師 精神科医 - 医療者コラム

  • 医師 精神科医
    2018年11月22日

    大切な物を失った方へ5

    前回は、喪失体験の後の悲しみの10段階のうち、第6段階「喪失に罪責感を抱く」についてお話 ししました。そのなかで、罪責感には「正常な罪責感」と「病気としての罪責感」があるとしました。 「正常な罪責感」とは、人間として抱くのが当たり前である、あるいは抱くべき感情です。

  • 医師 精神科医
    2018年11月10日

    大切な物を失った方へ 4

    第5段階とは、「パニックに陥る」段階です。頭の中が混乱し、喪失体験以外のことを考え られない状態です。家事や趣味などをしても、そのことばかりを考えて目の前のことに集中 できない、あるいは集中できたとしてもごく短時間で、またそのことを考え始めます。

  • 医師 精神科医
    2018年10月25日

    第10回 大切な物を失った人へ3┃ 精神科医 樋野

    前回は、喪失体験の後の悲しみの10段階のうち、第2段階の「感情を表現する」段階、第3段階の 「憂鬱(ゆううつ)になり孤独を感じる」段階についてお話しました。今回は、第4段階についてお話しします。第4段階以降、精神科では「抑うつ状態」や「適応障害」と診断されるような、ご本人にとってはつらい段階が続いていきます。

  • 医師 精神科医
    2018年10月11日

    第9回 大切な物を失った人へ2┃ 精神科医 樋野

    前回は、喪失体験の後の悲しみには段階があるということと、第1段階の感情がまひしている段 階についてお話しました。今回は、第2段階と、第3段階についてお話します。

  • 医師 精神科医
    2018年09月18日

    第8回 大切な物を失った人へ 1┃ 精神科医 樋野

    がんなどの大きな疾患にかかると、大切な仕事、人間関係などを失うことがあります。病気を宣告 されたことにより、これまでの平穏な日常生活も失われるかと思います。そのようなとき、人は誰し も大きな「悲しみ」を感じます。ハーバード大学の精神医学の教授、リンデマン博士は、「悲しみに は段階がある」という考え方を提示しています。また、悲しみに打ちひしがれた人が悲しみを「乗り 越える」には苦しい闘いがあり、周囲の援助が非常に重要であると言っています。

  • 医師 精神科医
    2018年09月07日

    第7回 精神疾患の予防 ~よりよい人間関係を築くコツ(4)┃精神科医 樋野

    アメリカの心理学者が提案した手法で、4つのステップで、相手に頼みごとをするときの表現方法です。Dは「Describe:描写する:客観的に状況を伝える」、Eは「Express:表現する:自分の意見や感じていることを表現する」、Sは「Specify:特定の提案をする:相手にしてもらいたいことを、明確な言葉で提案する」、Cは「Consequence:結果を伝える:提案したことが実行された時とされない時の結果を伝える」です。

  • 医師 精神科医
    2018年08月26日

    第6回 精神疾患の予防 ~よりよい人間関係を築くコツ(3)~┃精神科医 樋野

    前回は、自分も相手も両方とも大切にしながら、自分の意見を伝える方法(アサーション)について説明しました。今回は、具体的なセリフをご紹介したいと思います。それは、「I(アイ)メッセージ」です。例えば、相手に行動をかえてもらいたいとき、相手に頼み事をしたいとき、相手を褒めるときなどが使うチャンスです。主語を「あなた」ではなく「わたし(I)」にすることがポイントです。(私は〇したい、私は〇と思う、など)Iメッセージを身につけることで、自己肯定感が上がりますし、周囲の人によい印象を与えることができます。2つの言い方を比べてみましょう。

  • 医師 精神科医
    2018年08月22日

    第5回 精神疾患の予防 ~よりよい人間関係を築くコツ(2)~ ┃精神科医 樋野

    前回のアサーション理論では、コミュニケーションパターンは3つに大別できるとご紹介しました。3つとは、1)アグレッシブ(攻撃的:自分は大切にするが相手は大切にしない)2)ノンアサーティブ(非主張的:相手は大切にするが自分は大切にしない)3)アサーティブ(自分も相手も大切にする)です。ここで3つの質問を皆さんにしたいと思います。

  • 医師 精神科医
    2018年07月29日

    第4回 精神疾患の予防 ~よりよい人間関係を築くコツ(1) ┃精神科医 樋野

    日本法規情報が行った「職場でのストレスについての実態調査」によると、働く男女693人のうち「職場でストレスを感じる」としたのは84%であり、その理由としては、「人間関係」が57%で最も多く、2位の「仕事の量が多い」を大きく引き離す結果となりました。このことからもわかるように、周囲の人と関係が良好かどうかは、私たちの精神状態に大きな影響を及ぼします。

  • 医師 精神科医
    2018年07月24日

    第3回 精神科では何をするのか

    前回は、精神科病院、精神科クリニックを初めて受診するまでのことをご説明しました。今回 は、初めて受診したとき、どのようなことをするのか?をご紹介したいと思います。

  • 医師 精神科医
    2018年07月14日

    第2回 精神科受診を迷っている人へ

    このコラムを読んでくださっている人の中には、「精神科に行くのは抵抗がある」、「自分はまだ精神科に行くほどではない」と思われている人もいらっしゃるかもしれません。今回は、どのようなときに精神科を受診すべきか?ということと、病院の探し方についてご説明したいと思います。

  • 医師 精神科医
    2018年07月09日

    第1回 精神科で処方されるお薬について

    はじめまして。精神科医の樋野と申します。 精神疾患についての正しい情報をお伝えすることと傷ついた心に寄り添うことを心がけて 執筆させていただきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。